2022年7月19日火曜日

土用の丑


■なぜ、土用の丑にはうなぎを食べるのか?

『土用の丑の日』にうなぎを食べるのは江戸時代に平賀源内が推奨したという説があります。


本来、うなぎの旬は秋~冬。味が濃く、こってりとしているうなぎに対して夏のうなぎは人気がありませんでした。

そこで平賀源内に相談したところ『丑のだから「う」のつくものを食べると縁起がいい』という語呂合せを発案。

それにしたがって、(本日は土用の丑の日)という張り紙を店頭にだしたところ大繁盛したそうです。


また夏バテにうなぎを食べるという文化は古く、1200年前の万葉集に大伴家持がやせっぽちの石麻呂(いはまろ)をからかって詠んだ歌があります。


『石麻呂(いはまろ)にわれ物申す 夏痩せに良しといふ物ぞ鰻(むなぎ) 取り食(め)せ』

 「石麻呂さんに申し上げます。夏痩せに効果てきめんということですぞ、鰻を捕って召し上がりなされ」


そこで石麻呂さん、家持さんにからかわれているのを知りながら、

  

「痩せに痩せているとはいえ、生きていけるなら儲けもの。はてさて、鰻を捕ろうとして川に名がせれるな』

と揚げ足をとるように読んでいます。


このように日本古来より夏バテにはうなぎを食べる文化があったからこそ、うなぎは夏の土用の丑には欠かせない食材になりました。


もともと、土用の丑の日には「う」のつくものを食べるという習慣もあります。土用の辺りは暑さや季節の変わり目で体調を崩しやすい時期だからこそ、胃に優しい「うどん」や「瓜」、「梅干し」、精のつく「牛や馬」等が選ばれているそうです。


そんなことを感じながらうなぎを食べるとまた違った土用の丑になりませんか?



■うなぎの関東と関西の調理法の違いは?

簡単にいうと背開きで素焼きをしたあとで蒸しからタレをつけて焼くのが関東風。

腹開きで素焼きをしてタレをつけて焼くのが関西風です。

関東は・・・江戸時代、腹開きは切腹を連想させるため、背開きになったとか、あるいは単身赴任者が多く、外食産業は盛況だったが腕の良い調理人が少なかった為、捌きやすい背開きが主流になったとも言われています。また、焼いてから蒸すことで調理時間を短縮し、タレで焼いても焦げる心配はないです。

関西は・・・腹開きで地焼きと呼ばれる焼く技術で皮はパリッと香ばしく、中はふっくらうなぎの脂と旨みを味わえます。また、盛り付けをする際にごはんの間にうなぎを挟むことで身を柔らかくしています。

*うな重とうな丼の違いは

うなぎを重箱で盛るとうな重、丼に盛るとうな丼になります。



■うなぎの温め方

皆さん。うなぎを買われたら、どうやって温めますか? 

電子レンジでチンではないですか?

それよりもフライパンで簡単に皮目はパリッと中はふっくらとできますよ。

うなぎを適当な大きさに切りフライパンにアルミホイルかクッキングシートをひき、 

皮を下にして皮がパチパチとして来たら身に酒大さじ①をふりかけ、ふたをして弱火で2分ぐらいで出来上がります。



■シジミやあさりの砂抜きの仕方

砂抜きの用意する物

・500mlペットボトル

・ペットボトルのキャップ

・塩

・バットと穴あきバット(ない場合はボールとザル)

・新聞紙かアルミホイル

初めにあさりもシジミも腐敗臭がするもの、貝が開いて触れても閉じない者はあらかじめ取り除いておく。

あさりやシジミを砂抜きする前におがみ洗いして貝の表面に付いた砂や汚れを洗い落とす。

 ・あさりの砂抜きに適した塩分濃度は3%(お水1,000ccに対して塩30g)

 ・シジミの砂抜きに適した塩分濃度は1%(お水1,000ccに対して塩10g)です。

こんな時に役立つのは500mlのペットボトル


 ・あさりに適した塩水は500ml2本でキャップ4杯分の塩

 ・シジミに適した塩水は500ml2本でキャップ1杯とちょっとの塩で簡単に出来あがります。


バットの中に水切りバットを入れ、バットの中に貝を重らないように薄く広く入れその中に適した塩水を入れる。

塩水は貝の頭が出るぐらいに入れる。バットを覆いかぶさるように新聞紙やアルミホイルをかぶせる。

あさりは1時間ぐらいで しじみは3時間ぐらいで砂抜きが出来ます。(季節によって砂抜きの時間は変わります。夏場暑い時期は冷蔵庫の中に入れた方が良いです。)

*水切りバットを使用するのは砂抜きした砂が間から落ちるため。

 新聞紙などで蓋をするのは貝が吐いた塩水を飛び散らないようにするため